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肥満と不妊

こんにちは(*^^*)
今日病院から頂いた記事を紹介します

アルバの先生【徳永義光先生】の記事

今日も診察の合間に大好きなお菓子をほおばる。
朝食は早朝出勤のためほとんど摂らず、
昼食は外来の合間を縫って肉や揚げ物の多い弁当をかっ込む。
一日の診療を終え、解放感とともに食欲が出てくると酒を飲みながらついつい食べ過ぎてしまう。
そんな訳で私のウエストは徐々に増えてきた。
ふと目の前の患者さんをみると私と同様に(?)少し小太りの方が意外と多いことに気が付いた。
私たちの不妊症専門外来では三年ほど前から不妊症と肥満、糖代謝障害との関係に注目して治療を行い、その結果多くのカップルのもとに元気な赤ちゃんが生まれた。
きっかけは多嚢胞性卵巣症候群と呼ばれる排卵障害の患者さんだった。
従来の方法ではうまく排卵誘発できず、注射を使うと卵巣がはれたり、おなかに水がたまってしまう。
以前からこの症候群には軽い糖代謝異常の合併が指摘されていた。
食物は胃で消化され腸から吸収し、そのほとんどは肝臓で糖分に変えられて血液中に出て行く。
私たちは血液中の糖分をすぐに消費しきれないため、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンの力を借りて脂肪細胞や筋肉細胞に糖分を蓄え、血糖を常に一定に保とうとする。
前述した多嚢胞性卵巣症候群では脂肪細胞でインスリンが効きにくくなり(インスリン抵抗性)、その結果血糖を下げるためにたくさんのインスリンが必要となっている。
これが高インスリン血症で、肥満の人や軽い糖尿病患者にもしばしば認められる。
この過剰なインスリンが実は排卵しない理由だったのだ。
飽食の時代は糖尿病患者の増加をもたらし、それに伴い新しい治療薬が次々と開発されてきた。
一九九0年代後半にはインスリン抵抗性改善薬が使用可能となり、私たちはこの薬を多嚢胞性卵巣症候群の患者さんに投与してみた。
するとこれまで排卵誘発に苦労していた患者さんが次々に排卵し、妊娠したのである。
その後ほかの排卵障害の患者さんでも糖負荷検査で高インスリン血症が認められることが分かり、慎重にインスリン抵抗性改善薬を投与すると、うまく排卵を起こすことができるようになってきた。
昔から『太った女性は妊娠しにくい』と言われてきたが、実は肥大した脂肪細胞でインスリンが効きにくくなり、その結果生じた高インスリン血症が不妊の原因である可能性が高い。
不妊症や不育症の方に食餌(じ)療法を指導し、インスリン抵抗性改善薬の投与によって元気な赤ちゃんを抱くことができていることは、現代の食生活が私たちの生殖機能に大きな障害となっていることの表れではないだろうか。
おいしい物を好きなだけ食べるのは最も身近なストレス解消法で、こうして私たちはストレスとうまく付き合いながら生きている。
しかしこの食生活が自分の健康のみならず次世代の誕生にも大きく影響するならば、飽食に代わストレス解消法を見つけることが私たちの未来を築く最初の一歩になると考える。
お菓子に伸びた手を引っ込めながら毎日そう思うのである。


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Posted by Sayu♡ at 2013年04月17日   15:59
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